アキバガレージ

危険な物?護身の味方?催涙スプレーとの付き合い方
危険な物?護身の味方?催涙スプレーとの付き合い方

身の安全を守るための道具――催涙スプレーは、名前を聞くだけで「怖い」「危険」と感じる人が意外と少なくありません。



本記事では、催涙スプレーの正体や仕組み、法律的な扱い方、そして「いつ使うべきか」「避けるべき場面」まで、できるだけ分かりやすく解説します。

誤解や不安から正しい使い方が抜け落ちてしまうと、せっかくの護身手段が逆にトラブルを招くこともあります。
ですが、基本を押さえ、目的を明確にすれば催涙スプレーは頼れる味方になります。読者の皆さんが安全に、そして冷静に判断できるように――具体例と注意点を交えながら丁寧にお伝えします。


▼催涙スプレー一覧
index

催涙スプレーって一体何なの?
催涙スプレーは法律で禁止されている?
催涙スプレーは危険物?護身グッズ?
催涙スプレーはどんな時に使ってもいい?
催涙スプレーは身の危険を感じたら迷わず使う!

催涙スプレーって一体何なの?

催涙スプレーとは主にトウガラシ成分(OCガス)を使った護身用のスプレーです。
トウガラシの辛味成分によって、相手の顔や粘膜、皮膚に刺激を与え、一時的に相手の行動を抑える効果があります。

最近では、事件やニュースの影響で催涙スプレーが多くの人に知られ始めていますが、「なんだかよくわからない危ないスプレー」だと思われていることも多く、殺傷性があり、かかると失明したり後遺症が残ると勘違いされることがあります。
しかし現在日本に流通しているほとんどの催涙スプレーはトウガラシ成分を使用している「非殺傷のもの」で、ひとたび体に浴びれば非常にからく痛い思いをしますが、それ以上の失明などの後遺症が残ることはありません。

催涙スプレーが悪用された時、よくニュースで「咳き込む人が沢山いた」と報道されることがありますが、これは多くの場合がトウガラシ成分による効果で、トウガラシ料理の香りを急に吸い込んだように咳き込んでしまったり、目や鼻が痛くなりますが、時間経過で回復します。

催涙スプレーは法律で禁止されている?

現在催涙スプレーを直接的に規制する法律はありません。
しかし、催涙スプレーを調べていくと軽犯罪法という法律が必ず出てきます。その通り催涙スプレーは軽犯罪法に抵触する可能性があります。ざっくり言うと、軽犯罪法とは「正当な理由なく人に危害を与える物を持ってはいけない」という法律です。

非殺傷とはいえ、催涙スプレーも使用目的を間違えると人に痛い思いや混乱を招くことがあるため、「正当な理由(護身用)」がなければ軽犯罪法に抵触する可能性があります。また、もちろん危害を加えられていないのに相手や周囲に振りかければ傷害罪などの罪に問われます。
ですが、反対に言えば「正しい理由」で「目的や使い方を間違えなければ」護身グッズとして所持・使用することができます。

催涙スプレーは危険物?護身グッズ?

言うまでもなく、催涙スプレーは犯罪者から身を守るための護身グッズです。

ここまで読むと「正しい理由」とか、催涙スプレーが扱いの難しい物に見えてしまうかもしれませんが、実際はそんなことはありません。日常の中にも目的や使い方を間違えてはいけない物は沢山あります。一番極端な例では包丁などの刃物です。刃物は料理や物を裁断するものですが、使用方法を誤れば凶悪な武器になります。そう考えると意識しなくても本来の目的や使い方を間違えることはありませんよね。

催涙スプレーはここ数年で一気に知名度が上がった物で、扱いが難しく見えてしまいがちですが、実際はそこまで難しく考える必要はありません。
「護身用としていざというときに使う」という目的を忘れなければ安全に使うことができます。

催涙スプレーはどんな時に使ってもいい?

護身用として使うとはいえ状況は様々ですので、使っていい場面、避けたほうが良い場面を紹介します。これは例になりますので、状況次第で自分の身が危険だと思ったら迷わず使ってください。

【使っても良い場面】

通り魔、強盗、もしくはそれらしき人物や不審な人物が近くにいるなど、自分の意志に関わらず一方的に身の危険が迫っている場合は、まずは催涙スプレーを構えて威嚇し、自分に近づいて来たら迷わず噴射しましょう。


【避けるべき場面】

喧嘩や揉め事で使うのはできるだけ避けたほうが良いです。双方の言い分がある喧嘩は、催涙スプレーという道具を使ってしまうと使った側が悪く目立ってしまうことがあります。ですが、一方的に殴られるなどで身が危ない場合は使用してください。また、喧嘩でも一方的に因縁をつけられた場合は迷わず使いましょう。

催涙スプレーは身の危険を感じたら迷わず使う!

いくら法律上で催涙スプレーが所持して良いものだとしても、一体どんな場面なら使っていいのかは多くの方が迷うところです。

護身グッズ専門店の見解としては、一方的な身の危険を感じたら迷わず構えて使うのをおすすめします。


後々のことを考えて、本当に怪我や命に関わる場面なのか?使って本当に良いのか?と思わずその場で考えてしまいがちが、悩んでいる一瞬が命取りになってしまうかもしれません。

特に催涙スプレーは非殺傷性の護身グッズですので、「護身用に使った」「相手から一方的な暴力を受けた」という確かな理由があれば、使った後で重大な罪に問われる可能性は低いと思われます。
護身グッズは身を守ってこその物です。命を奪われるなど最悪の事態にならないよう、危険を感じたら迷わずに使ってください。

▼プロが選ぶ“本当に使える”催涙スプレー
▼はじめてでも安心!プロが教える、催涙スプレーの選び方
▼催涙スプレー一覧