大家さん必見!ビル・賃貸の不法投棄対策
不法投棄とは廃棄物を適切に処理せずに、決められた場所以外に捨てることを言います。なかでも最近多いのがビルやマンション・ビルといった人が多く集まる場所での不法投棄です。また、いわゆる「ポイ捨て」と呼ばれる行為ももちろん不法投棄にあたります。
不法投棄はそのまま放置しておくと住民の住み心地が悪くなるだけでなく、結果的に管理者側の損害に繋がります。
今回は大家さんなどの個人でも簡単にできる不法投棄対策をご紹介します。
不法投棄されやすい場所
なぜ不法投棄は起きる?
不法投棄を放置すると・・・
簡単にできる不法投棄対策
不法投棄も迷惑行為も一気に対策
ビルやアパート・マンションなどの賃貸物件で不法投棄されやすい場所はゴミ捨て場、共用部、建物の隙間、庭、建物の前の道路などがあります。
これらの場所への不法投棄は、ビルの関係者や住民だけでなく、建物とは関係のない近隣住民や、まったくの赤の他人が行う事例も多いです。
不法投棄をする理由は下記のような事が挙げられます。
・ルールを守るのが面倒くさい
・正しい方法で処理するのが面倒くさい
・廃棄するのにお金がかかる
・廃棄方法を知らない
・ゴミが捨ててあるので自分も捨てる
・嫌がらせ目的
本来、ゴミを処分する責任は捨てた本人にあるため、大家や管理会社が処分するものではありません。しかしそれでも不法投棄された放置しておくと、入居者、これから入居する人、近隣住民からの評判が悪くなってしまいます。
また、ゴミが積まれていると「その場所にゴミを捨てていい」「自分もゴミを捨ててもいい」と勘違いする人も出てくるため、悪影響しかありません。そのため、もし不法投棄されてしまったら、大家や管理会社が処分しなければいけないのが現状です。
不正に捨てられたゴミを片づけるために、余計な手間もお金も掛かります。そうならないために、あらかじめ対策して、不法投棄を未然に防ぐことが重要です。
最も有効的な不法投棄対策のひとつは、防犯カメラの施工、設置です。防犯カメラで犯人を威嚇し、いざとなれば映像で証拠が残ります。しかし、ビルや賃貸物件のような建物一棟分の防犯カメラの設置は高額な費用、業者との見積や設置に関する話し合いの手間、施工にかかる時間など、いくつもの高い壁があり、いざ対策したいと思っていてもなかなか手を出しづらいものです。
そこで、今回はより手を出しやすく、簡単で手軽にできる不法投棄対策をご紹介します。
張り紙は安く簡単にできますが、非常に効果がある方法です。内容としては不法投棄が犯罪であること、管理者側が不法投棄を認知しており、不法投棄対策をしていること、不法投棄が発覚した場合の対応方法が書いてあると良いでしょう。
未然に不法投棄を防ぐことができるだけでなく、罪の意識がないまま不法投棄している人には犯罪・迷惑行為であることを知らせることができます。また、犯罪だと分かっていて不法投棄する犯人は、自分がやっているとバレたくないため、管理者側が不法投棄に対する強い姿勢を見せることで犯行が収まることがあります。
定期的なゴミ捨て場、共用部、建物の隙間などを清掃するのも重要な不法投棄対策です。赤信号、みんなで渡れば・・・の言葉のように、ゴミが散らかっていると「自分も捨ててもいい」という気になってしまう人がいます。また、建物の美化に無関心、管理が行き届いていないと思われることで、「ゴミを捨ててもバレない」という気を起こさせてしまうかもしれません。
清掃してゴミのない状態を保つことは、些細なことのように見えて不法投棄を防ぐ上で非常に大切なことです。
不法投棄をする人の中には、バレたくないがためにちょっとした建物の隙間にゴミを捨てる人がいます。そういった場所で、特に関係者以外が入る必要がない場所にはネットやバリケードを張って通行できないようにしましょう。
建物の隙間は人目に付かないため、泥棒にも侵入経路として狙われやすいです。そうした場所をふさぐことで不法投棄だけでなく窃盗や強盗などの別の犯罪も防げる可能性があります。
建物の隙間と同じく、ゴミ置き場もネットや囲いを置いて、住民のみが時間や場所を守ってゴミを捨てられるように整備しましょう。また、ゴミ置き場用の収納庫、ストッカーがある場合は決まった時間以外は開けられないように南京錠などで鍵を掛けるようにしましょう。
こうした対策を取ることで、ルールが守られやすくなる点と、ゴミ置き場を清潔に保つことができるという二点から不法投棄を防止しやすくなります。
不法投棄の証拠を撮影したい場合はトレイルカメラがおすすめです。
トレイルカメラは、乾電池で稼働し、人や動物を感知したときのみ撮影する防犯カメラです。電源が取れない屋外でも撮影できるだけでなく、夜間の撮影もできるため、まさに不法投棄の証拠撮影に最適です。また、施工が必要な防犯カメラよりも安く手軽に買うことができます。設置できる場所もバリエーション豊かで、通常の防犯カメラのフォローにも使えます。
防犯カメラは敷居が高いけど、なんとか不法投棄の証拠を撮影したいならまっさきにおすすめしたい商品です。
安く手軽に対策したいならダミーカメラやステッカーであたかも防犯カメラを設置しているように見せかけるのが有効です。
ダミーカメラは実際の撮影機能はありませんが、見た目は防犯カメラにしか見えないため、設置しているだけで威嚇効果があります。
それに加えて防犯ステッカーを貼ることで更に存在感が増し、「防犯カメラがある場所=不法投棄するとバレてしまう」と思い込ませることができます。
ただし、ダミーはあくまでもダミー。不法投棄を未然に防ぐ効果はありますが、実際に不法投棄が起こってしまった場合は映像証拠が残らないのでご注意ください。
今回は不法投棄の対策について解説しました。不法投棄は、自分がやっていることを気づかれたくない、気づかれなければ問題ない、と思われるため、ひとつ対策をしているだけでも、効果を見込むことができます。管理側が不法投棄を認知していると知らせること、もし不法投棄が起こった場合、決して見過ごさない姿勢を見せることが重要です。
また、不法投棄の対策を行えば、必然的に糞尿対策、ピンポンダッシュ、無断駐車、タムロなどの迷惑行為の対策にもなります。
ぜひとも不法投棄や迷惑行為の解決にあたってのご参考になれば幸いです。