基板ユニット型小型カメラって何?
基板ユニット型のメリット
基板ユニット型のデメリット
こんな時に使われます
基板ユニット型は小型カメラ界の秘密兵器!
基板ユニット型カメラはカメラの中身だけの小型カメラです!
…といっても、何が何やらわけがわからないと思いますが、簡単に説明すると普通カメラにある外装パーツ(プラスチックのカバーなど)が、「ほぼ無いような状態」もしくは「最低限の外装パーツ」で売られている小型カメラの事を言います。
カメラを動作するのに必要な、基板・バッテリー・レンズという最小限の部品で構成されていて、他の小型カメラよりも全体のサイズが小さくレンズ部分はケーブル上になっている為、通常のモバイルバッテリー型やクリップ型などしっかり外装パーツがある機種ではできない、色々な使い方や自分好みのカスタマイズが可能な機種で、特に小型カメラのヘビーユーザーやカメラ玄人の方が好んで購入していきます。
1.基板ユニット型カメラは変幻自在!
基板ユニット型カメラは外装パーツを極力減らす事によって、日常品への仕込みや極度に狭い場所での使用を実現可能にした機種です。
基本的に本体からヒモのように伸びたケーブルの先についているレンズ部分を表面にしっかりと出せば撮影ができるので、かなりの自由度があります。
例えば、バッグにレンズ穴を開けて仕込んだり、ぬいぐるみの中に入れ込むなどできる為、通常のカメラでは録り逃しが多かった警戒心の高い相手でもより撮影確率をあげる事ができます。
また、棚の細い隙間からや引き出しの隙間などから除くようにレンズを出して、監視や証拠撮影にも対応できます。
その他にもおもちゃやラジコンに取り付けて臨場感のある映像を撮影したり、とにかく使い方のパターンは小型カメラでNo.1です!
2.基板ユニット型カメラは高性能で多機能!
機種にもよりますが、基板ユニット型カメラは高性能で機能が豊富なものが多数販売されています。
小型カメラで高性能・多機能なものは、それだけ基板に取り付ける部品が多くなるので比例してサイズも大きくなり、長時間稼働のものはそれだけバッテリーも大きくなってしまいます。
通常の小型カメラの場合は、それらを外装パーツの中に全て入れ込む必要があるので、結果敵に全体のサイズが大きくなってしまいます。ですが、基板ユニット型の場合は外装パーツという制限が無くなるので、例外的に小さいサイズでまとめられるのです!
高画質、Wi-Fi機能、赤外線、長時間稼働…など欲しいと思っている機能が多くても、十分実現可能な商品を選ぶことができます。
各パーツがむき出しで破損・故障しやすい
基板ユニット型カメラ最大にして唯一のデメリットはとにかく壊れやすいことです。
基板ユニット型カメラは、ほぼ外装がない・少ない=カメラを守ってくれる鎧のような部分がありません。
特に完全にむき出し状態のレンズケーブルは繊細な部でもあるので故障率が高く、極端に折り曲げたり引っ張ったり、強い圧迫などで負荷がかかると簡単に断線・故障してしまう事があり、気を付けて丁寧に扱っていても何かの拍子で壊れてしまうことがあります。
レンズケーブル以外にも、外装パーツでしっかりと固定されていないので衝撃に弱かったり、むき出しの配線を何かの拍子に切ってしまったりなどがよくある故障パターンで、雑で乱暴な使用方法は天敵です。
レンズケーブル部分に関しては基本的に各メーカーで有償での修理交換など対応が可能ですが、基本的にこうした故障も想定に入れて使用する必要があります。
その圧倒的な自由度・カスタム性能を可能にした代償としてこの大きなデメリットがあるので、「簡単に壊れるのは嫌だ」「機械の扱いが苦手」「どうしても荒っぽく使ってしまう」という方は
しっかりと外装パーツのある、通常の小型カメラから選びましょう。ただし、上手く使えばこんなに頼もしく感じる小型カメラはあまりありません。
・自分の私物にカメラを仕込む
小型カメラは主に防犯用・証拠撮影用・記録用などで使われますが、通常の小型カメラだと難しい場面・場所などで基板ユニット型が活躍します。
そのひとつが小型カメラを設置してしまうと「その場所に急に物が増える事で違和感がでてしまう」というものです。
特にその場所を熟知している人や急に物が増える事に敏感な人は、違和感を感じるが早いです。そんな時に基板ユニット型の出番が回ってきます。
自分の私物など「元々あったその場所にあった物」や雑貨・日用品など「その場所にあってもおかしくない物」に上手く仕込むことで、違和感自体を極力抑える事が可能です。
・棚や家電の隙間に設置する
基板ユニット型カメラはレンズ部分を表面に出せば撮影できるので棚などの狭い隙間にも設置しやすいです。
普通の小型カメラだとサイズや角度の都合上、どうしても置ける場所に限界がありますが、基板ユニット型であれば形や場所にとらわれない柔軟な設置が可能で、例えば、本と本の間や家電の裏側、エアコンの隙間など、カメラの本体とバッテリー部分を置ける場所があれば、工夫次第で室内の至る場所に設置できます。
ただし、設置できるからと言ってもデメリットの項でも説明したとおり基板ユニット型は故障しやすく本体の耐久度も通常のカメラと比べると低いです。
特にほこりや熱ごもり・水濡れは故障の原因になりますので、設置場所は事前に確認をしつつ、なるべく掃除しておいたり家電やエアコンの付近の場合は撮影中は電源は入れないなど
注意しながら撮影を行う必要があります。
・他の小型カメラではどうしても条件が合わないとき
基板ユニット型の実用性・便利さはかなりのおすすめなのですが、小型カメラを初めて使われる方や機械の扱いが苦手な方などにはデメリットの面の負担が大きすぎる為、実際は可能な限り基板ユニット型以外の外装パーツできちんと守られている小型カメラを当店では基本的におすすめしています。
しかし、「望んでいるの形状のカメラがない」「欲しい性能に足りない」「使用場所を考えると難しい」などの理由でどうしても通常の小型カメラを選択できない場合があります。
小型カメラが必要なのに希望に合う商品が全然見つからない…そんな時に最後の砦となるのが基板ユニット型カメラです。
もちろん壊れやすさというデメリットがありますが、本当に商品が見つからない時は、難しい条件をクリアできる可能性が高い基板ユニットを検討してみるといいと思います。
基板ユニット型カメラはその特徴と柔軟性を活かして、通常では考えられない様なあらゆる場所のあらゆる場面で使用することができます。
小型カメラ選びでどうしようもなく困り果て、にっちもさっちもいかなくなった時に、みんなが頼れて心強い「秘密兵器」の様な商品です!
しかし、秘密兵器がゆえに弱点としてレンズケーブル部分の脆弱さや衝撃やほこり・熱に弱いなど…壊れやすいという「ガラスのエース」でもあります。
その為、基板ユニット型は「玄人向けの商品」と言われています。
でも、ちゃんと弱点を熟知し理解して上手く扱えば、小型カメラ界の「エースで4番」として活躍してくれる超優秀で万能な機種です!