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プロが解説!盗聴発見器はじめてガイド
プロが解説!盗聴発見器はじめてガイド

盗聴にお悩みの方は、色々と調べているうちに一度は「盗聴発見器」という言葉を目にしたことがあるはずです。
仕掛けられた盗聴器を探したいとなった場合、やはり真っ先に専門の盗聴発見業者への依頼が思いつきますが、なかなか相談するにはハードルが高いし金額も高い…そんな時は「盗聴発見器」の利用をおすすめします。実は盗聴器の調査は、「盗聴発見器」を自分で購入して、自分の力で行うことができます。

今回は、自分で盗聴発見器を使って調べたい人向けに、どれを買えばいいか、どう探したらいいかを盗聴発見器のプロ販売員が詳しく解説します!

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盗聴発見器とは
スマホのアプリじゃダメ?
盗聴発見業者との違いは?
市販されている盗聴発見器の種類
盗聴器を発見する為のコツ
まとめ

盗聴発見器とは

盗聴発見器(盗聴器発見器)とは、大まかに説明すると盗聴器が発信する電波を探知する事ができる機材です。
自宅や会社、ホテルなど、あらゆる室内に盗聴器が仕掛けられているかどうかを自分でいつでも調べる事が可能です。
盗聴に使用される電波を探知できる機械であれば、安くても高くても、個人用でもプロ用でも盗聴発見器になるため、盗聴発見器といわれる商品はとても幅が広いです。
ですので、まずはあなたが盗聴発見器で「どの程度調べたいのか?」を考えて商品を絞ってみるのがおすすめです。


例えば…
・確証はないが、ちょっと気になるので調べてみたい。
・引っ越しをするので、確実に部屋を調べておきたい。
・業者に頼むのは高いから、なるべく安い費用で済ませたい。
・高くてもいいから、とにかくできるだけ性能が良い盗聴発見器が欲しい。
・会社全体で、調査用として正式に採用したい。 など

当コンテンツでは主に個人、初心者でも使えて、当店で買うことができる盗聴発見器を中心に紹介します。
商品ごとの違いや業者に頼んだ時との違いなどをしっかり確認していただき、自分に合った盗聴発見器を探しましょう!

スマホのアプリじゃダメ?

スマホが普及するようになってから、盗聴器を発見できるアプリがよく出ています。無料か安く簡単に済むならとそういったアプリをつい使いたくなってしまいますが、実はスマホの盗聴器発見アプリはほとんど意味がない…というのが盗聴発見器の販売店、盗聴発見業者内では共通の常識です。
なぜほとんど意味がないと断言できるのかの理由は下に記述した通りになります。

スマホは盗聴器の電波を受信できない!

一般的に盗聴器と呼ばれるものは「電波」を使って仕掛けた犯人の受信機(レシーバー)に音を飛ばしています。盗聴器に限らず、世の中にある機械は種類は異なれど電波を使うことで、離れた場所に音声、動画、写真など、あらゆるデータを飛ばすことができます。もちろん、スマホも電波を使う、電波の送受信ができる機械のひとつです。

スマホが電波の受信をできるなら、同じ電波を使っている盗聴器の発見もできるんじゃないの?と思われる方が多いですが、答えは「NO」です。

なぜなら、電波は周波数という波の大きさによって種類が変わるからです。ラジオが分かりやすい例で、聞きたいラジオに合わせているあの数字が周波数です。ラジオのチャンネルを回して周波数を変えると違うチャンネルになるように、盗聴器に使われている周波数と、スマホで使っている周波数は「まったく違うチャンネル」です。スマホはまったく違うチャンネルの盗聴器の電波を受信するようには作られていません。また、盗聴器に関してはほぼどれも、固定の特殊な周波数を使用しています(盗聴6波などで検索すると調べられます)。

これはアプリを入れても同じ。アプリはあくまでもスマホにある性能を元にしているので、アプリを入れたからといってスマホが本来できないことをできるようにはなりません。スマホが受信できる電波を使用している盗聴器でもない限りは盗聴器の電波を受信できないので、盗聴器発見アプリを入れたところでまったく意味がないのです。

盗聴発見業者との違いは?

盗聴発見と言えばよくテレビの特番で取り上げられる「盗聴バスターズ」といった専門の盗聴発見業者が思い浮かぶ方も多いと思います。
次は自分で盗聴発見器を買って調べるのと、盗聴発見業者に依頼して調べてもらうのでは何がどう違うのか、詳しく解説します。

調査にかかる費用

費用は買う盗聴発見器、依頼する業者によって異なる部分もありますが、基本的には自分で買って探す方が安い費用で済みます。

盗聴発見業者はマンションの一室だけで2万円前後~、一軒家になると10万円を超えるケースも少なくありません。業者によっては料金に出張費、発見報酬、撤去報酬といったいわゆる手間賃が上乗せされることもありますので、何十万と費用がかさんでしまう事も…対して個人で購入できる盗聴発見器は、シンプルな機材だと5,000円前後、性能が良いものでも2万~5万円前後と、業者に依頼するよりもはるかに安く済みます。ただし、もちろんですが「自分で調査をする事」が必須の条件になります。

調査の継続性

個人と業者では調査ができる回数も明確に違いが出てきます。
業者は1回あたりの料金のうち、調査できる時間や回数には制限があり、調査結果に納得できない場合や期間が空いてからあらためて調査をしたい場合、再度依頼し直す必要があります。
当たり前ですが、費用はそのたびにかかります。
一方で自分で盗聴発見器を買って調べるなら、盗聴発見器を買えば納得できるまで好きな時間、好きな回数だけ調べることができます。定期的に調べたり、引っ越ししても使い続けることができるため、とてもコストパフォーマンスが良いですし、金銭的にも精神的にも安心感があります。
実は当店にご相談にいらっしゃる方は「業者の調査結果に納得できなかった」との理由が多いため、無視はできない大きな違いです。

信頼性・信用性

盗聴発見においての信頼性・信用性は、使用する調査機器の性能や調査する為の技術・知識といったものも含まれますが、ここでは「人」に対しての違いになります。

盗聴発見業者はその道のプロですがあくまでも他人です。プロだからと最初は信頼しているものですが、いざ調査であると思っていた盗聴器がない…という調査結果になったら、その業者が優良か悪徳かに関わらず、どうしても不安で信用できなくなるといったパターンは多くあります。実際に自分で検索してここならと決めた業者が全くの素人だった…などの不満もお客様から多々お伺いした例があります。
何よりも信頼・信用できるのは自分自身なのは間違いないと思うので、とにかく納得できるまで自分で調べることができる安心感、信用の違いも実は大きく選択に関わります。

知識や経験

プロの業者は業務用の高精度な盗聴発見器を使って、圧倒的な知識と経験で盗聴器を探してくれるのが最大の利点です。やっぱり自分で探すのは面倒だ、自信がないなど不安がある場合はしっかりと業者に頼むのがおすすめです。
しかし細かい知識や豊富な経験がなくても、市販の盗聴発見器の使えばおおまかにでも探すことはできます。発見後の撤去などアフターサポートに関して除外すれば、結果に大きな違いはありませんので、費用や手間の違い、どこまでを目的としているかなど比較しつつ検討して見てください。
なお、性能や使い方についてですが個人で購入できる盗聴発見器だと、最近の商品は割とかんたんな操作でしっかり探せるので特に心配する必要は無いと思います。

手間のかかり方

自分で調べるなら、無論「自分で盗聴発見器を買って探す手間」があるので面倒だなと思われる方も多いですが、実は業者に依頼する場合「相談、見積、調査日の指定」など意外と手間・時間がかかります。どちらを手間と思うかは人によって変わりますが、業者に依頼すると相談から実際の調査日まで長い日数を要することもある為、不安な気持ちの中で調査日まで待っていられるかどうか…いつでもどこでも好きなときに調べることができる気軽さと利便さで、自分で盗聴発見器を購入し調査をする選択を取る方はどんどん増えています。また、今ではネットである程度の方法を簡単に調べらるようになった事も個人調査増加の要因の一つになっています。

市販されている盗聴発見器の種類

ひとえに盗聴発見器と言っても様々な種類、値段の商品があります。
こちらでは実際に当店で取り扱っているオススメの盗聴発見器をもとに種類と選び方をご紹介します。

電波探知式発見器(電波探知機)

電波探知機タイプの盗聴発見器は、1MHz~8000MHzなどの幅広い周波数の受信ができる発見器です。
比較的値段が安く、盗聴発見にあまり予算が出せない方でも購入しやすいですが、対応している周波数が広すぎるため、盗聴器ではない電波を発する一般家電(テレビ、パソコン、電子レンジ、スマホなど)に反応してしまうことがあります。
ただし、値段が1万円以下の商品も多く、とにかく気軽に購入できるため、お試しで買ってみたり、気軽に安く盗聴発見をしたい方におすすめです。

【プロ仕様】盗聴発見器(ラジオモード搭載)

プロ仕様の盗聴発見器は、専門業者も使っている性能が高い盗聴発見器です。
プロ仕様も電波を探知するのには変わりはありませんが、より盗聴器の電波だけに反応しやすい(一般家電には反応しにくい)仕様で、さらにラジオモード(スキャンモード)という盗聴器が拾っている音を本体を通して聞くことができる機能を搭載しています。
高い性能・精度とラジオモードで、盗聴器かどうかの判別が簡単かつ明確にする事ができ、素人の使用者でも盗聴器の電波なのかどうか迷う事が極端に無くなります。
そのかわり、電波探知機のみのタイプよりもちろん値段は高くなるので、良い盗聴発見器で自分で納得できるまで確実に探したい方におすすめです。

マルチタイプの発見器

マルチタイプの発見器は、盗聴器以外に盗撮カメラやGPSを探すことができる盗聴発見器です。
盗聴発見器としての仕様は電波探知機タイプで、盗撮カメラ、GPS発見機能と合わせてプライバシーに関する幅広い調査が可能です。どうせなら色々と調査してみたい方や盗聴以外のプライバシーの侵害が不安な方にはこちらが便利でおすすめです。

盗聴器を発見する為のコツ
①あらかじめ家電の電源を切る

様々な家電に反応しすぎてしまうと、かえって混乱してしまったり、不安がさらに強くなってしまいます。特に電波探知機タイプの盗聴発見器を使う場合は、一般家電にも反応しやすいため、できるだけ電波を発する可能性のある家電の電源は事前に切るようにしましょう。
プロ仕様タイプは家電の電源を切らなくても十分に使用できますが、こちらも万が一を考えて使っていない家電の電源は切っておくのがおすすめです。

②怪しいと思う場所に近づける

怪しいと思った場所にしっかり盗聴発見器を近づけて反応を確かめましょう。盗聴発見器は盗聴器が近くにあるほど強い反応を示し、遠いほど反応が弱くなるか、距離によってはまったく反応しませんので、なんとなく部屋の真ん中で使ってみてもあまり効果がありません。
盗聴器が良く仕掛けられている場所はコンセントの周り、電化製品の周りといった電気が取れる場所近くですが、乾電池式の盗聴器もあるので自分の会話が聞かれていると思った場所、壁や天井、床、家具など設置が考えられる場所に盗聴発見器を近づけてくまなく探しましょう。

③慌てず、焦らずに地道に探す

盗聴発見器は盗聴器ではない家電などの電波にも反応することがあります。もし盗聴発見器が反応しても慌てずに、本当に盗聴器なのかどうかを冷静に判断しましょう。
また、反対に盗聴発見器がなかなか反応しないからといって諦めてしまったり、雑に探してしまうと見つかるものも見つからなくなってしまいます。焦らずに怪しいと思った場所、時間があるなら家の中を全て調べて、徹底的に時間をかけて調査しましょう。

④整理整頓と掃除をしてから調べる

盗聴発見器自体には直接は関わりませんが、できるだけ整理整頓・掃除をしてから調べるのがおすすめです。なぜ掃除?と思う方もいるかもしれませんが、掃除をすることで単純に調査範囲が広がるだけだけでなく、自分で心当たりがあるもの、心当たりがないもの、物の位置が不自然に変わっている場所などを把握できるので、より精度が高い調査をすることができます。

まとめ

盗聴発見器と聞くとどうしても、専門性が高くプロや業者の人のみが使うような商品と思われがちですが、実際はそうでもありません。今回の解説で、知識がなくても探し方さえ覚えれば、素人や初心者でも特に問題なく調査できることがお分かりいただけたかと思います。
「聞かれていると思った周囲はくまなく調べる」「怪しいと思った場所にはしっかりと近づける」「間違って反応する可能性のある家電は電源を切る」これらを守っていただければ個人でもしっかりと盗聴器を探すことができますので、ぜひご参考にしていただき、理不尽な盗聴のお悩みを解消する糸口となれば私たちとしても何よりです。また、もし当店で実際に商品を購入していただいた後、使ってみて操作方法がわからない場合もしっかりとサポートさせていただきますので、いつでもお気軽にご相談下さい!