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はじめてでも安心!プロが教える催涙スプレーの選び方

はじめてでも安心!プロが教える、催涙スプレーの選び方

無差別の殺傷事件や、強盗、ストーカー被害など自分で自分の身を守るための手段が必要になった昨今、護身グッズとして注目されいるのが「催涙スプレー」です。
しかし、いざ準備をしておきたいと思っても普段自分がいくお店では見かけることほぼ無いので、催涙スプレーの仕様とは一体何なのか?どんな商品を選ぶべきなのか?など疑問が多すぎて、なかなか手が出しづらいものです…そこで!今回は催涙スプレーの選び方を護身グッズのプロ、アキバガレージの販売スタッフが丁寧にご紹介。これを読めば、きっと自分に合った催涙スプレーが見つかるはずです!

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そもそも催涙スプレーって何?危ないもの?
催涙スプレーの選び方①噴射タイプ
催涙スプレーの選び方②容量
催涙スプレーの選び方③その他
あれ?威力は選ばないの? 番外編:選ばないほうがいい催涙スプレー まとめ

そもそも催涙スプレーって何?危ないもの?

催涙スプレー(OCガス)とは、主に「カプサイシン」というトウガラシと同じ成分で作られている護身用(防犯用)スプレーです。
カプサイシン?成分?と言われても難しく感じてしまいますが、超カンタンに言うと「めっちゃ辛いスプレー」で不審者や犯人を威嚇、抑止・制圧するメジャーな護身グッズの一つです。
ひとたび液体を吸い込んでしまったら、トウガラシを大量に食べたかのように痛みが襲い、咳がとまらなくなります。口以外でも目や鼻などに少しでも液が触れてしまうと、痛くてその場で悶絶してしまうほど絶大な効果があります。トウガラシを口に入れられたり、目にグリグリされたら・・・と考えると想像しやすいかもしれません。

これだけ高い威力を持つ催涙スプレーですが、自然由来の成分なので実は人体にはほぼ無害です。一度液体が振りかかると一時的に痛みで上記のような効果が出ますが、ある程度時間が経つか、水で洗い流せば徐々に痛みは収まります。催涙スプレーは、過剰防衛を気にせずに高い防衛効果を発揮する事ができる、初心者にも安心な護身グッズで心強い味方です。

催涙スプレーの選び方①噴射タイプ

ここからは本題の催涙スプレーの選び方についてを解説します。
催涙スプレーとは一言で言っても、実は細かく分類がされていて結構種類が豊富です。そこでプロならではの視点から、オススメな催涙スプレーの選び方を伝授!


まずは「噴射タイプ」。噴射タイプは、催涙スプレーの液体をどういった形で噴射するかで分類されます。もちろんタイプの名前だけでは分かりにくいので、それぞれのタイプの解説とおすすめ商品と一緒にご紹介します。

液状タイプ

「液状タイプ」は水鉄砲のように勢いよく一直線に液体を噴射するタイプです。
液体の噴射距離が長く、数メートル離れた相手にも届くのが特徴で、危険な状況でも距離を詰めることなく安全に使いやすくなっています。また風の影響を受けづらく、狙ったところにしっかり飛ぶので風の影響を受けやすい屋外での使用に向いています。
水鉄砲だと相手に当たらなないことを心配される方がいますが、無理に顔を狙う必要はありません。もちろん顔や皮膚を狙うのが一番ですが、服についた液体を触ったり、空気を吸い込むだけでも効果があります。
当店としては一番おすすめの噴射タイプです。

霧状タイプ

「霧状タイプ」は、殺虫剤のように霧状に噴射するタイプです。噴射距離は短めですが、液体の粒子が細かいため広い範囲に飛びやすいのが特徴です。液状が遠くに一直線に飛ぶタイプなら、霧状は近距離の広範囲に拡散するタイプで、狙いを定めるのが難しく感じる人や複数人相手のときなど広範囲に催涙スプレーの効果を出したいときに有効です。
ただし、粒子が細かいために風の影響を受けやすく、風向きによっては自分の方向に来てしまう可能性がある点に要注意。
一度に複数人を相手にする想定の場合や、液状タイプだと相手に当てられるか自信がない場合は霧状タイプがおすすめです。

催涙スプレーの選び方②サイズ・容量

催涙スプレーは容量、つまりサイズも選ぶポイントになります。容量が少なければいい、多ければいいのは人それぞれ。少ないなら少ないなり、多いなら多いなりのメリットデメリットがあります。
具体的に○○mlと書いてもかえって混乱してしまうので、ここではおおまかに小・中・大として紹介します。ぜひどのサイズが自分に合うかを確かめてみてください。

催涙スプレー:小サイズ

「小サイズ」の催涙スプレーは手の平に収まるかどうかくらいのサイズです。持ち歩きの携帯性を重視する方も多い催涙スプレーでは、小サイズが一番標準的で人気のサイズになっています。
実際に小サイズの催涙スプレーは持ち歩きにとても便利で、カバンに入れてもかさばらないだけでなく、カバンのミニポケットに入れたり、ポーチに入れたりと、取り出しやすい場所に収納しておくことができます。
サイズが小さい代わりに容量は中サイズ・大サイズより少なめですが、催涙スプレーはちょこっと一吹きするだけで絶大な「辛み・痛み」効果があるため、催涙スプレーにとってはこの容量こそが標準で、むしろ中・大サイズが大きめのサイズ。
とりあえず持ち歩きたい、普通の催涙スプレーが欲しいなら小サイズがおすすめです。

催涙スプレー:中サイズ

「中サイズ」の催涙スプレーは小サイズよりも2倍ほど大きく、でも大きすぎないくらいのサイズです。容量、噴射時間は小サイズよりも少し多め、長めです。
小サイズは携帯性が抜群で効果も十分ですが、小さすぎてちょっと頼りないかも?と思うときはもう少し大きい中サイズを選びましょう。中サイズは小サイズの携帯性には劣りますが、携帯できないほどの大きさではなく、なおかつ容量は多めで、ちょうど小サイズの容量不安を解消できるサイズです。
持ち歩きと屋内の常備用のどちらにも適していて、安心感のあるサイズになっています。

催涙スプレー:大サイズ

「大サイズ」の催涙スプレーはまさしく大型と言うのにふさわしい大容量スプレーです。サイズ、容量、噴射時の勢い、噴射時間、どれを取っても圧倒的。中サイズ、小サイズとはまったく違います。
サイズが大きいため、基本的に持ち歩きはできませんが、家や会社などの屋内に置いておくのに最適です。見た目の威圧感があまりに強いので、見えるように置いておくだけでも強盗や空き巣は震えあがってしまうかも?
その容量を存分に活かして、人だけでなく、クマなどの害獣用にも使用することができるほどの超強力。家用・店舗用・山用など、とにかく大きく効果のある催涙スプレーが欲しい方におすすめです。
※当店のクマ用スプレー「AJ360-BEAR」は人に使っても大丈夫な成分を使用しています。

催涙スプレーの選び方③その他

上記の主な2つのポイント以外では、噴射タイプや容量のように、直接性能に関わるわけではないものの、人によってはあると便利な催涙スプレーの特徴を紹介します。

催涙スプレーに見えない外見(偽装型)

催涙スプレーを持ち歩いていると、悪いことをしていないのになんだか周りの目が気になってしまうことがあります…気になって持ち歩けないのでは、せっかく買った護身グッズももったいないので、そんなときは催涙スプレーに見えない外見をした商品がおすすめです。
偽装タイプは、どこからみても催涙スプレーには全然見えないため、周囲に見えてしまう可能性があるカバンのサイドポケットなどにも気にせず入れる事もでき、もし催涙スプレーが入っているポーチやカバンの中を見られたりしてもパッと見で気づかれるほぼ心配なし!周りの目を気にせずに、安心して堂々と持ち歩くことができます。

誤噴射防止、操作性重視

催涙スプレーで心配なのが「誤噴射のおそれ」といざ使うときの「操作性のよさ」です。操作が簡単すぎてしまうと誤噴射の危険が高まりやすく、誤噴射を気にしすぎると操作が複雑になりやすい…そんな問題を解決するのが画期的な「フリップトップ式」の催涙スプレーです。
フリップトップ式は、噴射ボタンに特殊な形状をした上ブタがついている催涙スプレーです。上ブタとボタンの間に指を差し込むと簡単に噴射できる仕組みになっていて(向きもちゃんと指を入れる方向になっています!)、なおかつ普段は上ブタが下に降りない仕組みのでしっかりと誤動作を防ぐことができます。
誤噴射防止や操作性を重視するならフリップトップ式の催涙スプレーが断然おすすめ!

あれ?威力は選ばないの?

ここまで催涙スプレーの選び方をご紹介しましたが、「あれ?威力は?」と思う方もいるかもしれません。確かに護身グッズにとって威力は重要なことですが、実は催涙スプレーでは威力は商品選びの基準にはなりません。理由は威力が強すぎて、強い弱いが分かりにくいからです。

催涙スプレーの威力とは「液体の辛さ」です。液体が辛ければ辛いほど威力が強い…となるのですが、催涙スプレーはほとんどの商品が強いか弱いかを判別できないほど効果があります。もちろん辛みの成分であるカプサイシンの含有量などに多少細かい違いはありますが、当てられた側はその強弱が分からないほどめちゃくちゃ痛いです。どの催涙スプレーでも、一吹きすると一部屋が辛み成分で充満してしまうほどとも言われており、高い安い関係なく全ての催涙スプレーが絶大な威力があるため、商品選びにおいては威力は重要視する必要がないのです。

こんなに威力が高いのに難しい操作や力・技術が必要なく、さらに人体には無害な催涙スプレーは、初心者の方を含めて女性の方でも高齢の方でも、すごく頼りになる超強力な護身グッズです!

番外編:選ばないほうがいい催涙スプレー

催涙スプレーの選び方をご紹介しましたが、逆に選ばないほうがいい催涙スプレーがあります。それは「CNガス」という部類の催涙スプレーです。
催涙スプレーはトウガラシと同じ成分のカプサイシンでできた「OCガス」と化学成分でできた「CNガス」があります。ここまでご紹介してきたトウガラシと同成分の「OCガス」は「辛み」を利用した人体にほぼ何の影響も出ない、無害だけど超強力な護身グッズですが「CNガス」は辛みによる痛みではなく化学成分によって痛みが発生する人口的な成分の催涙スプレーです。激しい痛みだけではなく炎症やただれを起こす事や後遺症が残る事もあるので、場合によっては過剰防衛になってしまう可能性があります。また、逆に酔っ払いや薬物中毒者にはまったく効かないという一面もあります。
催涙スプレーは安全で誰にでも効きやすい「OCガス」のものを使うようにしましょう。ちなみに当店の催涙スプレーはすべてOCガスですので安心してお選びいただけます!

まとめ

今回は催涙スプレーの選び方をご紹介しました。催涙スプレーは手軽にそこら辺のお店でサッと買ったりすることができないから、最初はどんなものを選んだらいいのか、本当に買っても大丈夫なのか…と迷ってしまいがち。ですが、催涙スプレーは護身グッズのなかでも安く、安全に、シンプルかつ強力に身を守ることができるとても心強いアイテムです。正しく選べば日常の安心に繋がります。
なんだか大袈裟だなぁと思ってしまうかもしれませんが、それぐらい大袈裟な効果がなければ不審者や犯罪者は簡単には止まってくれません。スタンガンや警棒など、強力でも過剰防衛になるかもしれない…という心配がある護身グッズにおいては、人体に影響がなく、ボタンひとつで誰でも強い効果を発揮できる催涙スプレーは初心者や一般の方には、まさに願ったり叶ったりな護身グッズです。

ぜひとも、今回の催涙スプレーの選び方をご参考いただき、ご自分にピッタリ合った催涙スプレーを手に入れてください!